久しぶりに、読み返した。
「本心」を読了してから、「ある男」を読むと、最後のフレーズ「残りの人生はもう十分なのではないか」で妙につまる。
著者のテーマにおける根底なる部位なのだろうか。
もう十分
幸せとは何か?
どうしたら、もう十分と思えるのか?
本当にそれで良いのか?
他者との関わりや、過去と決別して自由になり、幸せになることはできないのか?
人を傷つけることなく、都合の悪い過去のみと決別することはできないのか?
そんなことを考えながら、また読み返してみたいと思った。